運動のなかま「M」さんが作成したメッセージクロス「44分」(第25作)の写真を紹介します(写真撮影は「M」さんです)。
以下は作者の「M」さんによる解説です。クロスの写真はクリックすると大きくなります。
☆転載開始☆
タイトル「44分」
2014年 2月11日 制作 制作期間 10日
横155㎝ × 縦114㎝
今回は、言葉のメッセージは描かず、アートのみの表現で作品を作りました。
心の中を描いた今回の作品は、心の「葛藤」「もがき」「縛り」をテーマに描き、雨のように流れている雫は「涙」で、心が傷つき泣いているようすを表現しました。
鳥かごの中に引きこもって泣いている少女は、この鳥かごから出たいけれど、なかなか出る勇気がない心の「葛藤」を表現しています。
蜘蛛の巣に赤い糸で縛られている少女は、自由の身になろうと、懸命に赤い糸をほどこうとしますが、なかなかほどくことができません。ここで表現しているのは「もがき」です。
これらの心の「葛藤」や「もがき」は、実は自分が「自分自身を縛っている」のではないか。。。というのを下の真ん中の絵で表現しました。
周りを囲んでいる虹は、そういう自分をもまた、もう一人の自分自身が支え・見守っているようすを描いています。
そして、作品のタイトルにもなっている「44分」は、「感情・気持ちの波・人生」を「時計の針」で表現しています。以下の内容は、私の友人が言っていた言葉を作品にさせて頂きました。
心が喜びに満ちている「人生の絶頂」の時は、時計の針は「12」を指し(上の左右の時計)
心が落ち込み、うつ状態でいる「人生の最悪」な時は、時計の針は「6」を指します(右下の時計)
しかしこの時、とても辛い時期ではあるけれど、見方を変えると自分自身と向き合う時間だったり、自分自身の労を労ったりと「エネルギーを蓄える」大切な時間となります。そして人は「6」のままでいることはなく、「6」の時に蓄えたエネルギーを放ち、そこから立ち直っていこうとするのが「6」と「12」の間の手前の「44分」です。
《作者「M」プロフィール》
生活保護利用者。
「メッセージクロス」の作品を通して、自分自身を表現しています。
「NPOもやい」で、毎月第三土曜日「女性限定リラクゼーション」のボディケアの仕事をしています。
※この記事のリンク用短縮URLです。 ⇒ http://nationalminimum.xrea.jp/mc25